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日本画、水墨画、墨彩画、俳画を習おう

  日本画  水墨画  墨彩画  俳画

日本画の魅力、洋画との違い


 
 日本画や水墨画など日本の伝統的な絵画と洋画の違いは、どこにあるのでしょうか。絵の具をはじめとする画材が異なるのは当然ですが、同じものを描いても描き方が異なります。

 洋画は遠近法を重視し、光と影の描写で立体感を表現します。それに対して日本画は遠近感や立体感を表現することを重視せず、対象の形や色、量感などで表現される美の本質を追求します。そのため、日本画は平面的な印象を与えますが、よく見ると立体感や空間的な奥行きも「光・影」とは別の手法で表現されています。
日本画の構成は余白が命
 日本画は、余白という空間処理をすることも大きな特徴で、幽玄に通じる独特の世界を表現しています。日本画の構成にとって重要なこの余白は、単なる無の空間ではなく、そこに置かれた物体と不思議な力学的バランスを保っています。これも日本画の大きな魅力の一つといえるでしょう。
基礎技法が大切。上達にはデッサン力も…
 日本画や水墨画には長い伝統があり、基礎となる技法が確立されています。入門時は感覚に頼らず、技法を一つ一つ身につけていくことが望ましいでしょう。また、日本画といえども上達を望むなら、洋画と同様にデッサン(スケッチ)の練習は欠かせません。

日本画

 日本画を始める場合も、洋画(水彩画)と同じように形の単純な静物から描いて、だんだんと複雑な題材に進んでいきます。例えば、果物、食器、野菜、花、風景、人物…という要領です。

 日本画はいきなり筆で描き始めるというイメージがありますが、それは熟練してからでないと無理で、初めは鉛筆で下書きのデッサンをします。しっかりと形をとらえた段階で彩色していくわけですが、画材が水彩画とはかなり異なりますので、最初にその使い方に慣れる必要があります。
画材
【絵の具】 入門時は墨、日本画用練絵の具(水彩絵の具で代用可)、顔彩があれば足ります。
日本画特有の水干(すいひ)絵の具や岩絵の具を使うのは、基礎が身についてからでも遅くありません。
【用紙】 厚美濃(着色の場合)、薄美濃(模写用)、麻紙(初心者には不要)。
なお、鉛筆によるデッサンは普通の画用紙で代用できます。
【筆・その他】 入門時は彩色筆、面相筆(細かい線用)、刷毛(広い面用)があれば十分。
レベルに応じて、平筆(用途は広い)、くまどり筆(ぼかし用)を加えます。
その他、絵の具用の重ね皿、梅鉢、筆洗、硯(すずり)が必要です。
※水干絵の具や岩絵の具を使う場合は、にかわを溶いて加えるため、にかわとそれを溶く専用の容器が必要になります。

水墨画

 水墨画は鎌倉時代に中国から禅とともに伝わり、唐代後半に山水画の技法として生まれたものです。初めは中国のものまねだった日本の水墨画は、江戸時代に多くの才能ある絵師たちによって独自の道を歩み始め、日本の文化として発展してきました。

 水墨画といえば墨一色の世界、深山幽谷に代表される仙人でも住みそうな風景を連想しますが、現代では、題材は樹木や草花、野菜、果物、風景…など自由ですし、彩色が施されることもあります。

 水墨画の技法は運筆、墨の濃淡などが中心で、入門者はお手本を写すというような方法で身につけていきます。用具についは書道セットプラスアルファ程度のものです。

墨彩画

 墨彩画は水墨画を彩色したものを指します。水墨画の一部に墨彩画があるのか、それとも両者は並列の関係にあるのか、言葉の定義ははっきりしませんが、いずれにしても墨の濃淡だけで描く水墨画よりも、墨彩画が華やかであることは確かです。

 また、本来の日本画と比べれば、墨彩画には墨特有の力強さがあり、その辺が魅力になっています。技術的には水墨画が基本になっていますから、水墨画の基礎から始めた方がよさそうですが、好みの問題もあります。俳画や、はがき絵、絵手紙などに応用するには、墨彩画のほうがぴったりするという方も多いでしょう。

俳画

 俳画とは、俳句に簡単な絵を付け加えたものです。自分の句を色紙に書き、それに絵を添える形が普通ですが、他人の句を賞賛する意味で絵を付け加える場合や、逆に先に描かれた絵を賞賛するために句をつけることもあります。また、句がなくて俳句の題材になりそうな絵だけが描かれるということもあって、これも俳画と呼ばれます。ですから、俳句の趣味がなくて俳画を描くのは、決して不自然なことではありません。

 俳画は、日本古来の文芸が絵画とドッキングしたわけですから、絵のスタイルは日本画になります。題材によっては水墨画や墨彩画がふさわしい場合もあるでしょう。俳画は文芸本の挿絵に近い感覚がありますから、日本画を気軽に始めるにはよいかもしれません。


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