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写真/一眼レフカメラ入門でステップアップ

キーワードで知る初心者向け写真上達法


 最近はデジタル一眼レフカメラがお手ごろな値段になり、使いこなしもアナログ時代に比べて簡単になりました。パソコンやケータイでメールやインターネットを楽しめる人にとって、一眼レフのハードルは最早ないに等しいといってよいでしょう。「デザインや絵に興味はあるが、描くのは苦手」という方でも、一眼レフカメラなら、素晴しい美術作品が作れるかもしれません。

 自分自身の手を使って作品を作るということは、表現脳ともいうべき前頭葉をたくさん使いますから、大脳全体が活性化し、生きる活力がみなぎってきます。写真撮影でぜひあなたの表現脳を喜ばせてあげてください。

 このページでは入門者向けの写真上達法として、次の7つのキーワードを選び、写真表現の面白さと上達のヒントを解説していきます。

 テーマ   レンズ(標準・広角・望遠)   フレーミング   アングル
 被写界深度(絞り)   シャッタースピード   ライティング(採光)








「猫とドールハウス」

Nikon D60
AF-S NIKOR18-55mm
オート
撮影者:当サイト管理人
テーマ
 何を写真に撮りたいかということです。旅行の記念写真や子供の成長過程、ペットなどは、誰でも撮りたくなる被写体でしょう。一眼レフで撮ると出来上がりに大きな差が出てきます。「今日は子供の何を撮るか」というように、より深化したテーマを意識するようになり、写真の素晴しさがだんだんわかってくるでしょう。

 風景写真などで注意すべきは、特にテーマを意識することなく、気に入ったら何となく撮ってしまうことです。いちばん心を惹かれた対象は何かということをしっかり意識し、何を撮りたかったのかが伝わるような写真を撮るよう心がけることが写真上達のコツです。
レンズ(標準・広角・望遠)
 一眼レフのデジカメは、レンズが自由に選べるのが最大の長所といえるかもしれません。レンズには、人間の視界に最も近い標準レンズの他に、広角レンズ望遠レンズがあります。被写体が大きく
 
て画面に入りきれないものは広角、遠くて小さくなってしまうものは望遠を使うということは常識ですが、そればかりではありません。表現意図によってもレンズは使い分けられるのです。

 たとえば、ポートレートでは中望遠が使われることが多いのですが、これは背景を少しぼかして人物を際出せるためです。広角は遠近感が強調されるとともに、周辺に形のゆがみが生じますから、迫力のある構図が生まれます。超望遠は単に遠くのものを大きく撮るというだけでなく、中距離と遠距離の間を圧縮してしまう効果があり、平面的な美しい画像を作ることができます。レンズの焦点距離の違いは、あとで説明する被写界深度にも関係してきます。
フレーミング
 四角い画面の中に、どこまでの範囲を収めるのかということです。グループで行く記念写真などを見ると、ほとんどの方が、被写体から離れすぎています。撮りたいものとは関係ない手前の地面や空、入れても意味のない建物などが大きく入り、人物が小さくなってしまうものが多いのです。もう2、3歩前へ踏み込むだけでも、写された人たちの表情が生き生きと伝わるでしょう。

 写真では「何を写すか」と同じくらい、「何を写さないか」が大事です。写真は引き算。テーマにとって不要なものはできるだけフレームから外したいのです。

 この他、水平線や地平線、柱や木など、画面を上下または左右に分割するものは、真ん中に配置しないように気をつけます。主題となる対象も、ド真ん中に配置すると単調で面白みのない写真になります。脇役や背景にも気を使うとより深みのある写真になるでしょう。
アングル
 撮影者が常に立ったまま撮るのでは、平凡な写真しか撮れません。時にはしゃがんで撮ったり、台の上から見下ろすように撮ったりするのも面白いものです。幼児やペットの写真では上から目線よりも、寝転びながら撮ったほうが、動きのある生き生きした写真が撮れます。また広角レンズを使う場合も、下から見上げたり、高いところから見下ろしたりすると、よりレンズの特性が強調され、新鮮な写真が出来上がります。失敗を恐れず、いろいろなアングルを試してみましょう。
被写界深度(絞り)
 被写界深度というのは、ピントの合っている範囲のことをいいます。レンズ別でいうと、露出の設定が同じなら広角レンズがいちばんピントの合っている範囲が深く、焦点距離が長いレンズ(望遠)になるほどに被写界深度は浅くなります。また、同じレンズでも、露出を絞り込めば被写界深度は深くなり、開放に近づけるに従って被写界深度は浅くなります。

 だから、広角レンズで露出を思いっきり絞込むと、近距離から遠距離までピントの合う、いわゆるパンフォーカスの写真が撮れるわけです。パンフォーカスの写真は雄大な風景では迫力を増し、またスナップショットでも深みが出ます。

 逆に望遠レンズで絞りを開くと、一点にピントが合い、背景のボケた写真が撮れます。主題がより強調されるとともに、ボケの美しさも味わえます。「オート」で撮るのは無難ですが、絞り優先モードで設定を変えてみると、写真がさらに面白くなります。
シャッタースピード
 シャッタースピードは手ブレを防ぐために重要です。標準レンズでは60分の1秒以上に設定されていれば手ブレは大丈夫とされます。シャッタースピードの一般的な目安は「焦点距離分の1」以上ですから、望遠レンズでは三脚の用意が欠かせません。広角レンズでは30分の1秒でも撮影できるため、三脚なしでも露出がかなり絞り込めます。

 また、動くものを撮る場合、ストロボが使えない状況であれば、高速でシャッターを切るしかありません。ストロボが使えても、自然光で逆光気味に撮りたいときは同様です。人物のスナップ写真なども被写体が動く上、撮影者自身も移動しながら撮るため、ブレやすくなります。通常よりも早いシャッターが必要でしょう。

 しかし、被写体の一部の動きを強調させるためにあえてブレさせる高度なテクニックもあります。また、走る車を撮る場合の流し撮りも、シャッタースピードを適切なところまで落とします。背景が動くように撮ることで、車の走るスピード感を出します。
ライティング(採光)
 ライティングは人工的な照明だけではありません。日中の屋外でも、カメラを向ける方向によって、順光、斜光、逆光の違いが生じます。カメラに露出を任せれば、順光なら普通の被写体はしっかりと写ります。ただし、全体が白っぽい画面や逆に黒っぽい画面では、表現意図によって露出を補正する必要があります。

 逆光での人物撮影は、誰もが経験するように顔がつぶれてしまいます。ストロボを日中シンクロさせるか露出補正をすることで解決します。風景写真ではストロボの光が届きませんから、露出で調整するしかありません。半逆光の場合も同様ですが、魅力的な写真には、逆光・半逆光という条件の中で工夫して撮影されたものが多いようです。

 なお、日中のライティングでは光の強さも重要な要素です。曇り空や雨天は敬遠されがちですが、花の写真などは直射日光が当たらない程度のうす曇がいちばん美しく撮れるのです。また、風景写真では雲がテーマのひとつでない限り、なるべく空の面積を少なくすることが大事です。特に曇り空は画面に入らないようにフレーミングをすると、美しく仕上がります。さらに、雨天を「撮影の絶好のチャンス」と捉えるようになると、セミプロ級のカメラマンです。
    ◇   ◇   ◇

 この他にも表現技術に関するキーワードはたくさんありますが、初心者は以上のことだけでも大変です。欲張らず一つ一つ試して、出来上がった写真をチェックしながら体得してください。写真は絵心がなくても美術作品が作れます。また、デジカメはアナログ時代の一眼レフに比べて、メカや撮影理論に弱くても使いこなせます。若い女性はもちろんのこと、定年を迎えたオジさんにもおすすめです。

 最後に、カメラワークで一番大切なことは、技術うんぬんよりあなた自身の眼です。同じものを眺めていても、実は見ているもの、感じていることは一人一人みな違います。カメラを向けるとそれがはっきりします。あなたの表現脳=前頭葉を全開して、一眼レフカメラを楽しんでください。


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