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エッセイの趣味/題材、準備、上達法

  題材の探し方  文章を書く前の準備と構成  文章上達のコツ

日記からエッセイへ。読んでもらう喜び


 日記を書いている方はかなり多いのではないでしょうか。でも、日記の読者はこの世で自分一人だけ。人に読んでもらうことが前提で書くエッセイ(随筆)とは、根本から異なります。

 エッセイは、文章を通して自分の体験や感情、思想が伝わってしまうので、どこか構えてしまうところがあるかもしれません。また、文章そのものにも、「うまく書かなければ…」というプレッシャーがかかります。

 それでも、いや、それだからこそ、自分のエッセイが人に読まれるということは大変うれしいものです。会話ではまとまったことがきちんと伝えられないこともありますし、耳から入る言葉のほとんどは消えていく宿命を持っています。何度でも読み返せて、いつまでも記録に残るエッセイこそは、自分を表現する最高の手段になる可能性があります。

 少しでも文章を書いてみたいと思う気持ちのあるあなた、趣味としてエッセイを始めてみませんか。読者を想定して書くエッセイは、同じ自分のことを書く日記に比べて、数倍も充実感がありますよ。

珍しい体験。面白い切り口。個性的な題材を探す


 
 エッセイをいざ書こうとすると、何を書いたらよいか分からない、という方もいらっしゃるかもしれませんが、それが普通です。そこで、まずは題材探しです。ちょっと変わった体験、自分が感動した出来事、いやなこともうれしいことも含めて、ずっと忘れないだろうと思われるようなことを書き出してみてください。できるだけ具体的に、書きたいことを箇条書きにします。「これはいい話になるな」と思われる体験が、誰でも最低3つはあるはずです。

 エッセイは日本では文芸として扱われます。そこで面白いと評価される作品は、文章がうまいだけのものではありません。多少、拙い部分があっても、読者にはない体験や、読者の気がつかなかった切り口、感じ方、考え方がしっかりと書かれたエッセイは、好感を持って読まれるものです。そもそも、内容に個性の感じられない文章は、途中で読む気を失います。

文章を書く前の準備と構成


 「題材は決まった。さあ書くぞ」、とパソコン(または原稿用紙)に向かったはいいが、1行目が出てこないという方は少なくないでしょう。そんな方に限って、何の準備もしていないのです。文章は、たとえ原稿用紙1~2枚程度のものでも、全体の構成が必要です。

 その構成を決める前に、書きたい素材や内容を、箇条書きか短いフレーズで書き出す習慣をつけましょう。出つくしたら、次に全体の流れを想定しながら、①使う素材と捨てる素材に分ける、②使用する素材のうち類似するものを一つにまとめる、③内容の濃い素材は2つにテーマを分ける、といった作業を繰り返して、最終的には3つないし4つのブロックに構成します。

 以上の作業で最も大切なことは、中心テーマから外れた素材は、できるだけ多く捨てるということです。「捨てる量が多いほど、いい文章になる」というくらいの考えを持った方がよいでしょう。

 短い文章なら、書き慣れた方はこうしたプロセスを全部自分の頭の中で組み立てることもできますが、ほとんどの素人の方は無理です。文章の書き方については、いろいろな本が出版されていますから、エッセイを趣味とするなら、ひと通り目を通しておいた方がよいでしょう。後に述べる推敲の際にも、役立つはずです。  参考サイト⇒ 文章力アップの方法/無料講座

文章上達のコツ


 文章上達のコツを2つほどご紹介します。
(1) いいエッセイは真似てみる
 エッセイの上達法として一つおすすめするのは、名手といわれるエッセイストの短い作品をいくつか読み、文章構成を分析してみることです。特に、①導入部のさりげなくテーマに引きずり込む上手さ、②具体的なエピソードの新鮮さ、③展開から収束までの明快さ、④最後の落としどころ、の4点を強く意識してください。

 好きな文章は真似てみる。それも短期間で文章が上達するコツです。文章に個性は要りません。個性が必要なのは、書かれている内容そのものです。
(2) 推敲は時間をかけよう
 「いろいろ紆余曲折があって、やっと原稿を書き上げた」「まあ、なんとかまとまった」。大多数の方はここで終わりにするのではないでしょうか。でも、プロの仕事では、まだ道半ばにも達していません。最初の「完成」は「下書き」に過ぎず、ここから本番の推敲が始まるのです。

 推敲では、文法的におかしな文がないかを注意するのはもちろんですが、読者の立場に立って分かりづらい表現はないか、舌足らずの表現はないかをチェックし、書き直します。それとともに、言わずもがなの分かりきった事柄、重複する表現などを削ります。時には数行に渡って、テーマからそれたり、なくてもよい部分が見つかったりもします。こうして文章をスリム化することにより、簡潔で頭に入りやすい文章になっていくのです。

 推敲は「他人の目」で見るのが効果的です。そのために必要なことは、原稿を一晩以上寝かせて、脳をエッセイから完全に引き離した状態にすることです。自分の書いた文章や内容に酔っている間は、誰でもまともな推敲ができませんから、「作品」として完成させるまでには時間がかかります。


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