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世界の将棋/チェス、シャンチー…など

  チェス   シャンチー(中国将棋)  チャンギ(朝鮮半島)  マックルック(タイ)  中将棋
 

4人制すごろくをルーツとする
世界の将棋


 世界には日本の将棋以外にも、チェスシャンチー(象棋・中国将棋)、チャンギ(韓国の将棋)、マックルック(タイ将棋)などの将棋があります。これらは皆、古代のインドの4人制すごろく「チャトランガ」に由来するということをご存知でしょうか。

 将棋の原形となった古代インドのチャトランガは、ペルシャに渡って「シャトランジ」という将棋に生まれ変わりました。さらに、シャトランジはヨーロッパに渡り、独自に発展して「チェス」になりました。

 一方、中国では「シャンチー」と呼ばれる中国将棋に発展し、朝鮮半島に伝わってよく似たチャンギになりました。

 もう一つのルート、ビルマ(現ミャンマー)経由では、タイ国で「マックルック」に発展しています。東南アジアには、ミャンマー、タイ、ラオスなどでも、それぞれの国の風土に合った独自の将棋があるのが特徴です。なお、日本の将棋は、かつては中国・朝鮮半島経由説が唱えられていましたが、駒の種類や動かし方がタイのマックルックに最も似ているため、東南アジア経由が最有力となっています。

チェス

 チェスの本当の魅力は実際にプレーしてみなければ分かりませんが、そのままインテリアとして飾りたくなるような具象的なデザインの駒は、西洋の伝統文化を味わうようで気分の良いものです。

 チェスは世界中の国々で愛好され、競技人口は5億人ともいわれます。日本のチェス人口は公称100万人ですが、実際に趣味として楽しんでいる人はこれよりかなり少ないと思われます。チェスは欧米を中心に世界中で楽しまれていますから、国際派には魅力的でしょう。

 チェスの盤は8×8の市松模様になっていて、駒の種類は、キング、クィーン、ビショップ、ナイト、ルーク、ポーンの6種類だけです。将棋と違って取った駒が使えませんが、その分、個々の駒の性能は強大で破壊力抜群です。将棋の強い人はチェスも強くなる可能性がありますが、感覚がかなり異なるので、入門時は強い人ほどとまどうでしょう。

 チェスを始める方は、まず定跡をしっかり学ぶことが大事です。定跡を知らないと、わずかな手数でたちまちつぶされてしまいます。また、終盤は駒数が少なくなりますから、駒の組み合わせによる詰めのパターンを勉強しておく必要があります。これも詰将棋の感覚とは異なるので注意が必要です。

シャンチー(象棋・中国将棋)

 シャンチーは中国将棋ですが、漢字で「象棋」と表記します。駒の性能が強力で、取った駒が使えないところはチェスと似ていますが、チェスや日本将棋などにない変わったルールがいくつかあります。

 まず、シャンチーでは駒を交差する線上に置きます。盤は9×10の縦長で、真ん中に河界という境界線があります。大河を挟んで両軍が対峙するところが、いかにも中国的ですが、さらに下段中央の4コマには九宮を表す斜線があって、将または師(王将)はこの上の9箇所しか動けません。

 駒は平べったい円筒形で、日本と同じように漢字が駒の種類を表します。駒の種類は7種類、合計32枚ですが、同じ駒でも敵方と味方で名前の異なるのが中国将棋の特徴です。

 シャンチーをプレーするためには、駒の動かし方だけでなく様々なルールを覚えなければなりません。例えば、「象(=相)は河界を越えることができない」とか、「砲(=炮)が相手の駒を取るためには、両者の間に一つ駒があって、それを飛び越えければならない」などといったものです。このほかにもユニークな重要ルールがいくつかありますが、それらの制約は不便というよりも、ゲームを複雑かつ面白いものにして、深遠な世界を生んでいるといえます。

チャンギ(朝鮮半島の将棋)

 チャンギ(朝鮮半島の将棋)は、シャンチー(中国将棋)の民族的なバリエーションと言ってもよいかも知れません。細かいところを除けば両者は酷似しています。

 一例を挙げれば、「将」と「師」に当たる駒の名称が、チャンギでは「漢」と「楚」になっていますが、一定の区域から出られないルールは同じです。その他、駒が円形から八角形に変わったり、中国にある河界がなくなったり…といった違いがあります。韓国文化に興味のある将棋ファンは、第二の将棋としてチャンギをやってみるのも面白いのではないでしょうか。

マックルック(タイ将棋)

 タイは東南アジアではいちばん将棋の盛んな国のようで、「マックルック」の名で親しまれています。マックルックは、8×8の盤を使うこと、駒が立体的、取った駒は使えない、などの点でチェスに似ていますが、駒の動かし方には日本将棋を思わせるものがあります。6種類、32個の駒で、対局前の配置は日本の将棋から飛車角を除いた形に似ています。

 チェスを含むほとんどの将棋が、日本将棋の感覚で始めると違和感があり、将棋で鍛えた読みが通用しないことがありますが、マックルックにはそれがないようです。将棋ファンで、タイ人にお知り合いのいる方は、ぜひ始めてみてください。教えてくれた人(=師匠)を短期間で負かしてしまうかもしれませんよ。

中将棋(日本)

 江戸時代には現在の将棋のほかに、「大将棋」「中将棋」を始め、いくつかの将棋がありました。その中で実際に指されて、現在も生き残っている将棋に中将棋があります。

 中将棋は少なくとも鎌倉時代には指されていたようで、日本将棋の原形に近い形を残していると考えられています。その特徴は、12×12の盤を使い、21種類、92枚の駒数を用いるというスケールの壮大さにあります。また駒の名前も現代の電子ゲームに通じるロマンあふれるもので、酔象、猛豹、麒麟、鳳凰、盲虎、獅子、奔王、龍王、龍馬などの文字が盤上を踊っています。その性能も、チェスやシャンチーをしのぐ派手な動きで、決して名前負けしていません。なお、中将棋ではチェスと同様に取った駒が使えません。

 スケールの大きいロマンが楽しめる将棋ですが、難点は駒の動かし方を覚えるのに苦労することでしょうか。つまり対局相手を見つけるのに苦労するということ…。詳しくは日本中将棋連盟のサイトをどうぞ。

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