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囲碁・将棋の魅力と違い〔比較〕

 
 落語の世界では、縁台将棋で熊さん八つぁんがよく登場します。それだけ庶民に根付いた娯楽だったわけですが、囲碁に登場するのは殿様やお坊さん、お金持ちの旦那さんなどです。そのため、囲碁のほうが将棋より「高尚な趣味」というイメージがありましたが、もちろんゲームの面白さや奥深さに優劣があろうはずもありません。

 どちらも高度な戦略的ゲームであると同時に、江戸時代からプロ組織があるほどで、日本人が世界に誇る歴史的文化でもあります。ここでは囲碁と将棋の効用や、面白さの違いなどを比較して、述べたいと思います。これから始めたい方の参考になれば幸いです。
囲碁と将棋は勝負の目的が全く違う
 囲碁と将棋の根本的な違いは、勝負の目的が異なることです。囲碁の最終目的は「相手よりも地を多く取ること」であり、将棋は「相手の王を取ること」です。量と質の違いがあります。また、将棋の駒はいろいろな種類があり、ルールに従って自由に動かすことができますが、囲碁は白石と黒石を交互に打っていくだけで、一度置いた石は動かせません。

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取っ付きやすい将棋、雲をつかむような囲碁
 将棋は、古代インドの戦争が盤上ゲームとなって発展したものですから、子供にもすんなりと入りやすいでしょう。相手の王様を攻めるには、まずは相手の陣地に攻め入って、敵の重要な駒を取れば有利だということは初心者でもわかります。駒の性能に応じた手筋を一つひとつ覚え、読みの力をつけることで、強くなっていきます。さらに、上級に進むためには定跡を学び、一般によく見かけるいくつかの序盤の駒組み(戦法)を身につけることが欠かせません。

 一方の囲碁は、古代中国で行われた戦争の占いがゲームに発展したもので、地を相手よりも多く囲うのが目的です。しかし、勝つためにはお互いに相手が地を囲うのを妨害しようとしますから、必ず石の取り合いを含む戦いに発展します。こうして囲碁は、石を取ったり取られたりしながら、手筋を覚えて強くなっていくわけです。

 しかし、囲碁が厄介なのは、戦いと陣取りの関係がいつまで経っても判然としないことです。実に雲をつかむような状態が、入門から中級段階になっても続くのです。上達のカギを握るのは、まず石の形に慣れること。パターン認識です。そして、正しい形を身につけ、石取りや攻め合いの手筋を身につけて戦いに強くなることで、中級、上級、初段と進んでいきます。
囲碁・将棋を趣味とする共通のメリットは
 囲碁や将棋の趣味には、共通する大きなメリットがあります。それは頭脳を鍛練するということです。具体的には、

① 図形的な思考(右脳)を養う
② 緻密な読みに基づく論理的な思考(左脳)を養う
③ 直観的推理力を養う
④ 総合的かつ戦略的な思考を養う


ということが考えられます。

 また、他の対面ゲームやスポーツ同様に、対戦相手との心理的な距離が縮まり、社交のツールとしても優れているということが挙げられます。もちろん、ストレス解消にもなります。
囲碁と将棋の面白さの違いがわかりますか?
 将棋の面白さは、相手の王様を詰ますことですから、誰でもわかるでしょう。逆に詰まされた時は本当に悔しい。負けず嫌いの初心者は、「もう将棋なんかやらない!」などと短気を起こしたりもします。それだけ、将棋は勝負そのものの行方が面白く、傍で見ていても楽しいものです。

 
 ところが、囲碁は陣取りゲームなので、級位者にはよほど形勢が離れていない限り、どちらが優勢かわかりません。終わって数えてみれば、勝負は2~3目差ということもあり、将棋とは逆に、「最後までどちらが勝っているかわからない」という面白さがあるわけです。

 しかし、もちろん囲碁も将棋も、本当の面白さはそんなものではありません。どちらも強くなるに従って、その面白さが飛躍的に増していくのです。ただし、将棋が5級前後からそれまでにはない面白さが見えてくるのに対して、囲碁の本当の面白さは有段者にならないとなかなか分かりません。

この続きは
  将棋の本当の面白さ 将棋―緻密な読みと直観、戦法、知的スリル
  囲碁の本当の面白さ 囲碁―単純に見えて深遠。高度な戦略ゲーム

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