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美術鑑賞1―まずは入りやすい写実的な絵から

 美術鑑賞といえば、誰でもダ・ヴィンチ「モナリザ」ゴッホ「ひまわり」などの名画を連想するでしょう。美術鑑賞は、実に心が洗われるような趣味です。でも、中には「どうも絵の見方が分からない」という方もいらっしゃいます。

 例えば、「モナリザは分かるが、ひまわりは何が良いのか?」という方は少なくないでしょう。写真と同じように描くのが「うまい絵」と思わされてきた人にとっては、「分かる」のは、ゴヤやドラクロワ、クールベ、コロー、ミレーなどの作品まで。印象派以降のルノアール、スーラ、セザンヌ、ゴッホなどの絵は、「なぜ、これが後世に残る傑作なのか?」と、心の奥底では納得がいかないのではないでしょうか。まして、具象画でもマチスなどの野獣派までいってしまうと、もう「お手上げ」となるのが“普通の人”かもしれません。

 そこで西洋の近代美術鑑賞入門者のために、伝統的な写実的表現を基本とする画家や、そこから離れていった印象派以降の画家を中心に、美術史的な紹介をしようと思います。
 なお、気になる画家が見つかりましたら、Googleの画像検索で調べてみてください。

ロマン主義、写実派など
(伝統的な光と影による写実的技法―主題の新しさ)


 まずは、「絵の見方が分からない」という方でも、存分に鑑賞できる「ロマン主義」「写実派」「バルビゾン派」の画家からです。主題、題材の意味さえわかれば作品を堪能できます。
ロマン主義
 まずは分かりやすい絵からです。ゴヤドラクロワの絵は美術の教科書などでもご覧になったことがあると思いますが、この人たちは「ロマン主義」に分類されます。想像力や個性を重んじ、時代の空気や地域の風土を表現して、多様な美を築き上げた芸術の潮流です。しかし、透視図法を基本に光と影で立体を表現する、洋画の伝統的な写実的技法で描くという意味では、古典的な絵画と大きな変わりはありません。
写実派
 主題を現実の中に求め、それを細部までありのままに描くことを主張する絵画運動で、クールベが中心となりました。このほかにドーミエなどがいます。なお、「写実派」は文学と連動した、主題を現実化する運動のことで、「写実的技法」という意味ではありません。
バルビゾン派
 19世紀半ば前後に、フランスのバルビゾン村やその周辺に住んだ画家は、ありふれた風景や農民の働く姿を写実的に描きました。地名にちなんでバルビゾン派と呼ばれたこの一派には、ミレーコローがいます。バルビゾン派も写実画ですが、風景の細部を省略してすばやく絵を描く技法を生み出しました。ミレーは美術の教科書にもよく登場しますが、山梨県立美術館にミレー・コレクションがあります。西洋美術入門者には、ぜひ訪れることをおすすめします。


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