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紙飛行機の魅力―滞空時間を争う

 
 紙飛行機というと、大空を飛ぶメルヘンチックなイメージを描く方も多いでしょう。人類が飛行機を発明する前から、紙飛行機は人々を魅了してきました。自分が作った分身ともいえる紙飛行機が鳥のように空を旋回するとき、心も日常の猥雑さから解放され、のびのびと宙を舞っているのかもしれません。

 でも、紙飛行機の魅力はそれだけではありません。紙飛行機の面白さを知ると、「より遠くに飛ばしたい」「飛んでいる時間をより長くしたい」と思うようになります。そして、その思いの強い人同士が競い合うようになります。

大人が楽しむ、「ロマンチック」と「科学」の融合

 ただ紙飛行機を飛ばして喜ぶだけなら、それは子供の遊びです。でも、「飛行距離を伸ばす」あるいは「滞空時間を伸ばす」という目標を持ったときに、科学的な思考や、作り方・飛ばし方の技術の工夫という要素が加わります。ロマンの質がサイエンスの方向に傾くわけです。

折り紙飛行機 紙飛行機といえば、日本では避けて通れないこの道の第一人者がいます。ご存知の方も少なくないでしょうが、工学博士の二宮康明氏です。ペーパーグライダーの設計においては世界的権威で、氏の設計した紙飛行機は何と2500機以上にもなるそうです。

 二宮康明博士の設計による紙飛行機は子供向けの出版物となって、切り抜けばそのまま製作できる紙飛行機として多くの子供たちを楽しませてきました。今日、紙飛行機の競技が地方予選から始まって全国大会まで続けられているのは、二宮博士の飽くなき遊び心と探求心のお陰といっても過言ではありません。

折り紙飛行機と組み立て式紙飛行機


 紙飛行機といえばだれでも真っ先に、折り紙を思い浮かべるでしょう。正方形または長方形の紙を二つ折りにして、ハサミやのりを使わず織り込んでいく飛行機の作り方は、誰でも一つや二つはご存知でしょう。よく飛ぶ紙飛行機を作るために大事なことは、中心線をしっかりと折り、左右に重心がブレないようていねいに仕上げることです。

 一方、ケント紙を切り抜き、貼り合わせて作る組み立て式の飛行機もあります。設計次第で優劣が決まりますが、同じ型紙で作っても制作技能の微妙な差が、飛び方に優劣を生みます。

飛ばし方は手投げ式と、ゴム利用のカタパルト式


 紙飛行機の飛ばし方には、一般的な手投げ式の他に、動力にゴムを利用したカタパルト式といわれるものがあります。折り紙飛行機は手投げ式で飛ばすしかないわけですが、組み立て式飛行機では、機体にフックをつけ、そこにゴムをひっかけて飛ばす方法もあります。カタパルト式はパチンコ・ランチ・グライダー(PLG)とも呼ばれますが、技術が向上すれば、こちらのほうが手投げ式よりもよく飛びます。なお、競技会ではカタパルト式が主流です。

二宮康明杯・全日本紙飛行機選手権大会について


 紙飛行機界最大の功労者である二宮博士の名を冠した競技会が、日本紙飛行機協会主催、文部科学省や米国スミソニアン航空宇宙博物館などの後援によって毎年開催されています。まず24地区に分けた予選が行われた後、10月下旬~11上旬の2日間で全国大会が行われます。 

 

 紙飛行機は前述したとおり組み立て式の紙飛行機が用いられ、滞空時間競技が行われます。クラスは小学6年までの部と中学生以上に分かれ、種目は機種や発進方法(ゴム・手投げ)などによって細かく分かれます(種目や細かい規定は年によって変わるので注意)。

 なお、第20回大会(平成26年)の大会案内の開催趣旨は次のように書かれています。

「青い空見よう!」を合言葉に、青少年を中心としたすべての人々が 紙飛行機競技を通じて、自然と親しみ、科学への関心を養い、ふれあいの中に、健全な野外スポーツの啓蒙を行うことを目的とする。

 文面では青少年の集まりのような雰囲気ですが、実際には中高年の方も活躍しているようです。


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