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ペン習字―実用を兼ねた趣味

 ペン習字は書道(毛筆)と異なり、美しく上手な字を書きたいという動機から始めることが多いようです。ペン書きが普及していなかった時代には、筆がペンの役割を果たしていましたから、書道と毛筆はほぼ同じ意味を持ちました。

 しかし、ペン(硬筆)が主流となった現代では、書道を習ったからといって必ずしもペン字がうまく書けるとは限りません。両者は文字を書くという点では同じでも、用具の扱い方が異なりますし、味わいが異なります。逆にいえば、筆文字が下手でも、ペン習字がうまくなる可能性があるわけです。

 それに、習字と書道の違いもあります。書道はお手本そっくりにうまく書くことが目的なのではなく、最終的には書の中に自分の個性を表現することが求められる“芸術”です。これは、写真のように書くことが絵画の目的ではないのと同じことです。

 一方、ペン習字は読みやすくて美しい文字を書くことが求められますが、個性や芸術性がさほど求められるわけではありません。その意味では書道に比べて趣味性はいくらか薄れますが、詩歌や散文などの深い内容を持ったものを書き写すなど、別の楽しみ方があります。

習うのは楷書、それとも、行書、草書?


 ペン習字は楷書で習うのが基本ですが、それだけでは味わいがない上に、実用的にも不十分です。書くスピードを上げるためには、点や線をつなげて書いたり、字の骨格を少し崩して書いたりする、行書も知っておかなければならないでしょう。

 また、楷書には自信があるが崩し字が書けないという方は、草書を習うのもよいでしょう。草書は行書よりもさらにより早く書くことができますが、そのためには文字ごとに決まった省略の仕方や、楷書とは異なる書き順を覚えなくてはなりません。文字のバランスのとり方もより難しくなり、書道に近づきます。ペン字でありながら毛筆のように芸術的な草書ですが、独特の省略体のため、現代では読めない人も少なくありません。手紙に使用するには相手を選ぶ必要がありそうです。

 いずれにしても、字のうまい人は何かと得することは確かです。仕事はパソコンが主流になっても、履歴書などは今でも手書きが基本です。字は人を表わすなどと言われ(実際は異なる場合も多いのですが)、字の上手い下手で性格や教養まで判断されてはたまったものではありません。趣味と実用を兼ねたペン習字は老若男女を問わずおすすめです。


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